プラハ・カドリエンナーレ 2023 〜その2

07/14/2023改

日本ブースの様子を紹介していきます。

国・地域部門 ブースデザイン: 松生紘子

 

 

学生部門 ブースデザイン: チーム糸作 

国・地域部門「RARE -希-MARE」:

日本ブースの国部門では、「RARE -希-MARE」をテーマに、「RARE」と「CONNECT」をキーワードに据え独自のビジョンを追求しました。

レアなことを意味する「希(まれ)」を希望を与えるものとして捉え、コロナ禍以外にも様々な災害に遭遇してきた孤島の国である私たちの、近年のこの混沌とした「稀有」な状況の中で、未来に「繋がり」、「希望」を見出す表現を試みました。

また「CONNECT」に対しては、日本とプラハを繋げるオンライン・ライブ・インタビューを行い、日本の様々な演劇シーンで活動する舞台美術家とそれぞれが思う「独特で稀有」な作品を紹介する試みを行いました。

>>>オンライン・インタビューの動画はこちら(英語通訳入り)

 

学生部門「繋がりを俯瞰する」:

学生部門では、野外広場にハーフミラーを使用した通路を設置しました。日常に「見え方の頃なる」状況を作り出し、見えない他者を見ることで自身を俯瞰する体験を提供しました。

そしてこの壁面を背景に日本の独特の場所やその物語、あるいは今を切り取る様々なパフォーマンスが行われ、多くの観客を日本の異なる地域や風景に誘い、魅了しました。

プラハでの、異なる世代や文化のアーティストや学生と交流し、創造的なアイデアの共有やインスピレーションの創出にもつながるったと思います。また、今回は5つの参加大学の学生による13の混成チームによるブースデザインのコンペが行われ、国内においても学生同士の交流が行われたことは、これからの日本の舞台芸術に大きな希望を抱かせてくれました。

>>>学生部門の他のコンペ作品などはこちら(英語)

仕込みの様子です。

プラハから日本は当然ながらかなりの距離があり、毎回のことですが、大掛かりなブースは現実的ではありません。

皆で知恵を絞って協力して、日本で出来る事と現地調達を巧みに織り交ぜながら遠い異国の地でブースを組み立てていきます。

いよいよ開場です!

多くの来場者を迎えることができました。特に野外での学生のパフォーマンスは道行く世界の人々を魅了していました。

また、今回は在チェコ日本大使である鈴木秀夫大使が来場されました。PQのことや触る模型についてキュレーターから説明を受けられたほか、スタッフや多くの学生と交流を持っていただきました。一同、改めて感謝します。

次回のPQは2027年になります。

SNSやオンラインで世界中の人々と交流が出来、演劇作品が観劇できるようになりましたが、やはり、実際に人と出会い、交流して、同じ時間と体験を共有するということは何事にも代え難いものです。そしてこの共有体験は演劇にも共通することです。

今回も沢山の人々の情熱と尽力と好奇心なしではとても達成できませんでした。

また数々の団体や企業から助成、協賛や後援などで助けられ協会員一同、大変感謝しています。

そしてパフォーマンスやブースのデザインに積極的に関わってくれた5つの大学の学生たちと先生方にも感謝します。

今回の経験を大事にしながら、4年後にも新たな気持ちで参加したいと思います。

 

>>>PQ JAPAN Team(英語)

最後に、今回のPQで日本ブースをサポートしていただいた団体、企業、教育機関に紹介です。

今回のPQ23会場は熱気を帯び、盛大に盛り上がり、日本ブースも沢山の来場者を迎えることができました。

改まして、皆様からのご協力・ご支援に心より感謝とお礼を申し上げます。
今後とも末永いお力添えを頂きますよう、お願い申し上げます。

詳細は報告書にてお伝えさせていただきますので、よろしくお願いいたします。