PQ シンポジウム「Performing Exhibitions, Curating Scenographies」
06/19/2026

2026年4月13日から15日にかけてチェコ・プラハのARCHA+ Theatreで開催されたPQシンポジウム「Performing Exhibitions, Curating Scenographies」に、日本舞台美術家協会国際交流委員長でありPQ2027日本展示キュレーターの二村周作氏が参加しました。
本シンポジウムは、世界各国の舞台美術家、研究者、キュレーターが集い、今日のセノグラフィーをどのように展示し、共有し、未来へ継承していくのかを議論する重要な国際会議です。
今回の参加は、PQ2027日本展示の準備において大きな意味を持つ機会となりました。現在、日本展示では「The Space Between ― 視覚を超えるセノグラフィー」をテーマとして検討しており、作品そのものではなく、人と空間、人と人、身体と環境の「あいだ」に生まれる関係性に着目した展示構想を進めています。日本文化における「間(MA)」の感覚や、触覚を通して空間を理解する「触る模型」の実践なども、その重要な要素として位置づけられています。
シンポジウムでは、展覧会を単なる作品の陳列ではなく、観客の知覚や身体的経験を伴う「出来事」として捉える議論が数多く展開されました。照明や音響、デジタル技術、アーカイブの活用など、多様な実践例が紹介されるなかで、日本展示が目指す「見ることを超えた空間体験」という方向性が、国際的な議論とも深く接続していることを確認する機会となりました。また、世界各国のキュレーターやアーティストとの交流を通じて、日本独自の美意識や空間感覚が国際的な文脈の中でどのような意義を持ち得るのかについても、多くの示唆を得ることができました。
今回のシンポジウム参加によって築かれたネットワークと得られた知見は、PQ2027日本展示の企画をさらに発展させるための重要な基盤となります。日本舞台美術家協会では、今後も国内外の対話を重ねながら、日本の舞台美術・セノグラフィーの新たな可能性を世界へ発信していきます。
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