WSD 2025 〜その2 「触る模型」

08/03/2025

日本舞台美術家協会が世界に先駆けて取り組んでいる「触る模型」が、WSD2025にて展示され講義が行われる予定です。。

「触る模型」は、耐久性のある素材を用い、細部を簡略化して製作された舞台装置のスケール模型です。視覚に障害のある方にも、舞台上にどのような装置があるのかを、実際に手で触れることで認識してもらうことを目的とした試みです。

この模型はすでに、新国立劇場やホリプロ主催の公演などでもロビーに展示されており、年々認知度を高めています。

また、2023年に開催された世界的な舞台芸術の祭典「プラハ・カドレニアーレ」でも、日本ブースにて展示され、多くの来場者の関心を集めました。

WSD2025では、「触る模型」がアクセシビリティと舞台美術の新たな関係を提示するものとして、国際的な舞台芸術の未来に向けた貢献が期待されています。

さらに、昨年台湾で行われたOISTAT国際会議に出席した当協会の国際交流委員長を務める二村周作氏が、WSD2025のTHEATRE ARCHITECTURE COMPETITION(劇場建築コンペティション)の審査員の1人に任命されて現地で審査をする予定です。

 

パフォーマンスやパネル・ディスカッション、講義、ワークショップなど、多彩なプログラムが予定されており、まるでPQ(プラハ・カドレニアーレ)のような活気に満ちた舞台芸術の祭典となりそうです。
デザイナーに主眼をおいた世界が注目する舞台芸術の新たな潮流、WSD2025(ワールド・ステージ・デザイン)にどうぞご注目ください。

この秋はぜひ、エキゾチックな中東の地・Sharjaを訪れ、世界中の舞台芸術家たちと出会う特別な体験をしてみませんか?

 
WORLD STAGE DESIGN 2025
 
【開催期間】 2025年 10月18日(土)〜25日(土) 
【開催場所】 シャルジャ、アラブ首長国連邦
 
 
【展示作品募集期間】 2024年5月13日(月)〜11月14日(木)
【エントリー費】 デザイン作品1点につき、100AED(アラブ首長国連邦・ディルハム通貨)  
         =約4,300円(5/24時点)