第2回(2022〜23年度)の受賞作品
【 本 賞 】
| 西原 梨恵 Rie Nishihara
作品: 「夜叉ヶ池」の衣裳
作 泉鏡花 演出 森新太郎 振付 森山開次
美術 伊藤雅子 照明 佐々木真喜子 音楽 落合崇史 音響 高橋巖/けんのき敦
衣裳 西原梨恵 ヘアメイク 鎌田直樹 アクション指導 渥美博
演出助手 櫻井裕代 舞台監督 林和宏
特殊造形 土屋工房/土屋武史
衣裳製作 戸塚明子 植田和子 植田和子 杉浦真希子 辻本麻里 衣裳協力 松竹衣裳/飯塚直子
ラインプロデューサー 冨士田卓 プロデューサー 尾形真由美
製作 宇都宮誠樹 企画製作 株式会社パルコ
主催:株式会社パルコ
劇場:PARCO劇場
選評:
登場人物の性格まで表すような卓越したデザイン画、『夜叉ヶ池』の世界観を存分に表現している。赤を基調としたユニークな衣裳はいわゆる着ぐるみの衣裳とは違い、多彩な手法を取り入れているが統一感がある。実際の舞台でキャラクターが動くと更に魅力を発揮した秀逸な作品である。本賞に相応しい力作。
受賞者のコメント:
このたびは、伊藤熹朔記念賞の本賞をいただきましたこと、大変嬉しく思います。これもひとえにこれまでお世話になった皆様のおかげだと、心から感謝しております。本当にありがとうございます。今後もさまざまな挑戦を続けていきたいと思いますので、皆様の叱咤激励をどうぞよろしくお願い申し上げます。
PROFILE

愛知県生まれ。大阪芸術大学を卒業後、舞台衣裳デザイナー・緒方規矩子氏に師事。
・教職歴
東京藝術大学大学院非常勤講師。日本大学芸術学部非常勤講師。
・受賞歴
伊藤熹朔賞奨励賞、同新人賞を受賞。
主要作品に『夜叉ヶ池』『バンズ・ヴィジット迷子の警察音楽隊』『メディア/イアソン』(共に森新太郎演出)、『首切り王子と愚かな女』『広島ジャンゴ 2022』(共に蓬莱竜太作・演出)、『藪原検校』(杉原邦生演出)、『アンチゴーヌ』『hana-1970、コザが燃えた日-』(共に栗山民也演出)、『天翔ける風に』(謝珠栄演出)、『SHINESHOW!』(山田和也演出)、『ヘンリー八世』『終わりよければすべてよし』(共に吉田鋼太郎演出)、Team申『君子無朋~中国史上最も孤独な「暴君」雍正帝~』(東憲司演出)、『どん底』『毛皮のヴィーナス』(五戸真理枝演出)、 『ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~』(いのうえひでのり演出)、『赤ひげ』(石丸さち子演出)、『シミグダリ氏と麦粉の殿』(久恒秀典演出)、『ハネムーン・イン・ベガス』(小山ゆうな演出)、『シルヴィア』(井上バレエ団)、『ドン・キホーテ』(NBA バレエ団)、『日本の古典芸』(木下サーカス)、映画『鋼の錬金術師』『八犬伝』(曽利文彦 監督)など。
【 新 人 賞 】
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| 小倉 奈穂 Nao Ogura
作品: 「ダディ」「管理人/ THE CARETAKER」の美術
「ダディ」
主催: ミックスゾーン、リバティ・コンサーツ(大阪公演)
劇場: 東京グローブ座、COOL JAPAN OSAKA TT ホール
「管理人/THE CARETAKER」
主催: インプレッション
劇場: 紀伊國屋ホール、兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
選評:
スケッチ、デザイン画の表現方法が豊富で優れている。最早新人とは思えぬ他を凌駕する実力を見せて、コンセプトも充実した内容だった。『管理人』は本番のディティールが初めのエレーベーションを超えて実現している。『ダディ』は舞台前にプールを作り水面の反射を利用する提案、演出や照明との交渉力、実行力、今後の活躍が大いに期待出来る。
受賞者のコメント:
これまでに出会い導いて下さった皆様に、心から感謝申し上げます。舞台を愛する諸先輩方の真摯な姿勢を目標に、これからも精進していこうと思います。
PROFILE

1990 年生まれ。東京都出身。 多摩美術大学 環境デザイン学科でインテリアを学び、卒業後は舞台美術家・二村周作氏に師事。
【 奨 励 賞 】
| 竹内 良亮 Ryousuke TAKEUCHI
作品: 泊まれる演劇「雨と花束 」の美術
主催: 株式会社 水星
劇場: HOTEL SHE, KYOTO
選評:
体験型演劇「イマ—シブ・シアター」である『雨と花束』では観客が宿泊者にもなる上演手法を取り入れ、劇場ではない制約が多い場所では舞台美術家の存在無くして成立しなかったはずだ。この斬新なチャレンジ、視覚だけでなく、聴覚と臭覚をも刺激する空間を考えて日本の演劇界とクリエイターに一石を投じた事は大いに評価出来る。
受賞者のコメント:
この度は、奨励賞に選出して頂き誠にありがとうございます。
宿泊型イマーシブシアターという耳慣れないエンターテインメントの空間づくりのために座組のみなさま、宿泊されるゲストのみなさまとともに続けてきた舞台芸術表現への挑戦に対して頂いた評価と思っております。
これからもたくさんの新たな舞台と出会えるよう、より一層精進してまいります。
PROFILE
【 特 別 賞 】
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| 株式会社 俳優座劇場 HAIYUZA THEATRE
分野: 大道具製作
選評:
当協会は様々な活動において株式会社俳優座劇場から数々の協力を得て今日に至り、伊藤熹朔記念賞とは特別に縁の深い関係である。歴代社長・支配人の方々をはじめ、社員の皆さまはより良い演劇を上演するための努力を惜しまず、舞台美術家にとっては心強い存在である。
数多くの舞台とその創作に与えた多大なる功績と俳優座劇場という劇場空間にも合わせて特別賞をお送りする。
受賞者のコメント:
「伊藤熹朔記念賞 特別賞」を受賞させていただけたことに、 株式会社俳優座劇場を支えてくださる全ての皆様へ心より感謝申し上げます。 初代社長の名前を関した賞ですので感動もひとしおです。
何より、法人として表彰していただけたことを、社員一同、本当に喜んでいます。 諸先輩のこれまでご尽力があり、今の私共が在ると考えております。 歴史・技術・志を引き継ぎ、次世代へ繋げてまいります。
そして、これからも舞台を通して社会に貢献できるよう、精進してまいります。 本当にありがとうございました。
PROFILE
1953 年 5 月会社設立。 本社は港区六本木、劇団俳優座内にあった。 初代社長に伊藤熹朔就任。
1953 年 12 月港区西久保桜川町(現:虎ノ門 1 丁目)に大道具製作工場(52 坪)を開設、舞台美術部創業。
1954 年 4 月港区六本木に俳優座劇場が開場。 杮落し公演:劇団俳優座『女の平和』
1956 年 9 月渋谷区冨ケ谷町(現:富ヶ谷 1 丁目)に大道具製作工場を移転。
1957 年 1 月 足立区千住関屋町に大道具製作工場を移転。
1968 年 4 月 埼玉県八潮市に大道具製作工場を移転。
1980 年 9 月劇場改築工事完了し、2 代目俳優座劇場が開場。
2018 年 4 月 埼玉県越谷市に大道具製作工場を移転。
【歴代代表取締役】
初代 伊藤 熹朔
2 代目 伊藤 國夫(千田是也)
3 代目 倉林 誠一郎
4 代目 原恒夫
5 代目 浅野醇市
6 代目 石元俊二
7 代目 藤江修平
【 特 別 賞 】
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| 宮本 博司 Hiroshi MIYAMOTO
分野: 大道具製作・美術プランナー
所属: わらび座
選評:
雪深い仙北の地、東日本大震災、コロナによる上演動員等の演劇環境の大変厳しい中、大道具製作部門の
棟梁として数多くの道具製作・背景表現を製作指導し、若手の育成を担っておられる。
舞台装置の完成度を高める努力に敬意を抱くと同時に、地域の舞台創作において頼もしい人故に特別賞を贈るに相応しい人材と考える。
受賞者のコメント:
この度は特別賞への選出ありがとうございます。尊敬する先輩方が多く選出されている賞に身が引き締まる思いです。
推薦してくださった先生方、これまで多くの指導をいただいた先輩方、苦楽を共にしてきた仲間たちに感謝いたします。本当にありがとうございました。
PROFILE
兵庫県出身。1971 年生まれ。兵庫工業高校デザイン科卒。
1990 年株式会社宝塚舞台に入社。宝塚歌劇団の舞台装置製作を担当。2000 年退社。
2000 年劇団わらび座(当時株式会社わらび座)に入社。以降、わらび座舞台部に所属し、わらび座および坊っちゃん劇場の舞台作品の装置製作に長年従事。美術プランナ-としての仕事や後進育成にもあたり、現在に至る。
主な作品 ( )内は美術プランナ-
2001 年「アテルイ」(朝倉摂)
2004 年「銀河鉄道の夜」(朝倉摂)
2005 年「百婆」(石井強司)
2006 年「義経」(石井強司)
2007 年「小野小町」(朝倉摂)
2008 年「火の鳥」(妹尾河童)
2009 年「鶴姫伝説」(土屋茂昭)
2010 年「「アトム」(金井勇一郎)
2011 年「おもひでぽろぽろ」(松井るみ)
2012 年「幕末ガ-ル」(金井勇一郎)
2013 年「ブッダ」(松井るみ)
2014 年「ジュリアおたあ」(横田あつみ)
2015 年「為三さん!」(石原敬)
2016 年「ハルらんらん♪」(横田あつみ)
2017 年「ジパング青春記」(金井勇一郎)
2018 年「松浦武四郎」(宮本博司)
2019 年「茶の夢」(土屋茂昭)
2020 年「空!空!!空!!!」(宮本博司)
2021 年「北斎マンガ」(高橋知佐)
2022 年「ゴホン!といえば」(宮本博司)
2023 年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アキタ」(高橋知佐)
2024 年「「ジャングル大帝レオ」(土屋茂昭)