田中 照三 再発見
2025/01/26
田中照三(たなか てるぞう)は、戦前には宝塚劇場にて多くの舞台美術を手がけた舞台美術家です。
戦後には阪急電鉄に勤務しながら関西の新劇やオペラの舞台美術を多数手がけ、関西演劇の舞台美術における先駆者として大きな功績を残しました。魯迅作「阿Q正伝』(1982)の舞台美術では日本舞台美術家協会「第10回伊藤熹朝賞」受賞しました。大阪芸術大学舞台芸術学科教授としても長く勤め、多数の後進を育成しました。
今回の「田中照三再発見一上演と展示」では、発見された田中照三自筆戯曲『乗務員日誌』(1948)を上演いたします。また多数の資料をもとに、田中照三の舞台美術家としての仕事と生涯を展示して振り返ります。『阿Q正伝』の舞台装置のほぼ原寸大による再現装置も展示します。
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この上演には、協会員で西日本支部の堀田充規氏が監修として参加しています。堀田氏は昨年まで大阪芸術大学 舞台芸術学科の准教授として、長年後進の指導をするとともに、主に関西の舞台美術や舞台美術家の調査・研究にも携わってきました。『乗務員日誌』の上演前にはセミナーも開催しています。
【田中 照三 プロフィール】
本名:田中輝夫(通称:テルさん)
1913年(大正2) 香川県観音寺 生まれ
1934年 京都高等工芸図案科(現・京都工芸繊維大学)卒業
同年 阪急電鉄 勤務(宝塚劇場課勤務)
1951年 大阪を中心に舞台活動、諸劇団の舞台美術担当
・訪中友好新劇代表として訪中、
日中友好話劇人社訪中団・崑劇観劇訪中団・雲南省観劇訪中団 団長
・日本舞台テレビ美術家協会常任理事や大阪芸術大学 元教授
2006年9月 逝去享年92歳
・受賞歴
大阪府民劇賞受賞
大阪府知事賞受賞
伊藤熹朔賞受賞(1983)
【展示・上演情報】
〒530-0005大阪市北区中之島4丁目3-53(Google map)
